「東芝の公式発表ない」ハイニックス慎重モード
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.21 09:58
東芝取締役会でSKハイニックスの韓日米連合と半導体事業部売却契約を結ぶことに決めたという日本での報道が出た20日、当事者であるSKハイニックスは慎重な雰囲気だった。公式の立場は出さないまま「東芝の公式発表や連絡はない」とし、「現在としては明らかにする立場はない」とだけした。
SKハイニックスのこうした反応は、この日買収契約書に署名まで終わったのではなく「東芝理事会で決定を下した」という線にとどまっただけで、すぐにどのような立場であれ明らかにするのは適切でないと判断したものと解釈される。東芝がこれまで数回にわたり既存の立場を翻しながら混乱を与えた前例まで考慮したと分析される。
当初東芝は6月末にSKハイニックスと米ベインキャピタル、日本産業革新機構、日本政策投資銀行で構成された韓日米連合が優先交渉対象者だと明らかにした。それからわずか1カ月もたたない7月10日に「米ウエスタンデジタル(WD)や台湾鴻海精密工業(フォックスコン)とも交渉を再開する」と発表した。その後先月27日には「WDが優先交渉対象者に変わった」という報道が出てきた。投資余力が不足していると評価されたWDが米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツと組む戦略で対抗し東芝を揺さぶったと分析された。