韓経:サムスン電子、意思決定がさらに速く…下半期に17兆ウォン以上の超大型投資
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.14 11:19
李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が取締役のサムスン電子が攻撃的な投資をする。今年下半期に半期基準では最大規模の17兆ウォン(約1兆5500億円)以上を投資する計画だ。来年もこうした基調を続けるという。3次元(3D)NAND型フラッシュメモリー、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレーパネルなど需要が急増している先端部品で競合他社との差を確実につけるためだ。これら部品はそれ自体が主力品目となる。別の主力製品のスマートフォンやテレビに供給し、競争力を高めることができる要素だ。
サムスン電子の取締役会は12日、「変化が激しい情報技術(IT)の事業環境のもと、未来の成長のための果敢かつ迅速な投資、核心競争力強化のための事業再編、企業文化の革新などが持続しなければいけない状況で、李副会長の取締役選任と公式的な経営参加をこれ以上先延ばしできないという意見をまとめた」とし、李副会長の取締役推薦理由を明らかにした。
大規模な投資が必要な半導体やディスプレーは「タイミング産業」だ。先に技術を開発して量産すれば大きな利益が生じる。その代わり少しでも遅れれば赤字が避けられない。サムスン電子がメモリー半導体1位になったのは、最適な投資時期を逃さず積極的な投資をして競合他社に差をつけたからだ。超大型投資には責任を負うオーナーの決定が必須となる。李副会長は2010年以降、最高運営責任者(COO)として幅広く経験を積み、2014年からは李健熙(イ・ゴンヒ)会長の空白を埋めて実績反騰、事業再編など順調に進めてきたというのが取締役会の判断だ。