韓経:準備終えた韓国造船会社「ライバルに差をつける機会」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.20 14:15
来年1月1日に施行される国際海事機関(IMO)の強化された環境規制に対応し、韓国造船・石油精製業界の動きが加速している。世界超一流技術と先制設備投資を武器に規制の強化を後発企業との差を広げる機会として活用する戦略だ。
業界によると、IMOは船舶用燃料油の硫黄酸化物含有率を現行の「3.5%未満」から「0.5%未満」に低める環境基準「IMO2020」を来年1月に発効する。IMOは海運国際基準を定める国連所属の機構で、加盟国は韓国を含む計174カ国。IMO基準に合わない船舶は加盟国の港に入港できない。
硫黄酸化物は粒子状物質などを誘発する環境汚染物質に挙げられる。船会社がIMO2020に対応する手段として▼燃料油の変更▼排ガス硫黄酸化物低減装置(スクラバー)の装着▼液化天然ガス(LNG)船の新規導入--などが挙げられる。スクラバーは直ちに対応できるが、設置費が1台あたり最高700万ドルにのぼる。