【取材日記】社会的弱者が見えない韓国国会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.24 14:45
45番のうち41番。22日に与党セヌリ党公認管理委員会が発表した比例代表候補者推薦名簿の最後の方にハン・ジョンヒョ済州道身体障害者福祉会長(57、女性)の名前があった。社会的弱者のための候補だが、20人前後の当選安定圏とはかなりの距離があった。比例代表申請直前まで11カ月だけ食品医薬品安全処長を務めた金承禧(キム・スンヒ)氏(62)が11番に入ったのとは対照的だ。脆弱階層に対する福祉を強調してきた野党「共に民主党」も同じだ。23日に確定した比例代表上位20番以内に障害者は一人もない。下位圏の27番と30番に配置されただけだ。新しい政治を強調する「国民の党」も弱者を代表する人物は15番だ。
比例代表には、韓国社会のさまざまな職能と疎外階層を代表して専門性を発揮するという趣旨が込められている。社会的弱者の比例代表配置は総選挙で継続されてきた。フィリピン出身のセヌリ党のイ・ジャスミン議員は第19代国会で移民社会基本法案など多文化関連法案を数多く発議した。疎外階層の象徴である障害者も、第18、19代国会で与野党ともに比例代表2番に配置された。12年前の第17代国会では、開かれたウリ党が1番にチャン・ヒャンスク候補を置いて話題になった。