【取材日記】予算5億ウォンもない「アリラン」の現状=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.25 09:55
韓国の国立国楽院が今年秋に公演する計画の創作劇「代表ブランド・アリラン」が中止になる危機を迎えている。予算5億ウォン(約3500万円)を確保できないからだ。国楽院は昨年、全国のアリランを採集し、今年9月8-14日に舞台に上げる計画を立てた。密陽(ミルヤン)アリラン、醴泉(イェチョン)アリランなど津々浦々のアリランを集め、公演芸術にするということだ。
「代表ブランド・アリラン」は、中国国務院が昨年6月に朝鮮族自治区のアリラン・シルム(相撲)などを第3次国家無形文化遺産に指定・発表したことに対する‘応戦’の性格があった。国楽院はソウル国立国楽院の礼楽堂を公演場所として確保した。5億ウォンの予算はアリランの歌詞のように曲折が多かった。企画財政部の反対で、政府が昨年9月に国会に提出した政府予算案には反映されなかった。国会文化体育観光放送通信委員会で関連予算を含めて国会予算決算委員会(予算決算委)に提出したが、予算決算委小委で丸ごとカットされた。結局、2012年の予算案には一銭も反映されなかった。