韓国研究チーム、日光と水だけで水素を生産する技術開発…水素経済に弾みつくか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.23 16:08
透明な円筒に水を入れてその中に白色の触媒を入れた後、光を当てた。すると白色の触媒がみるみる黒に変わり、表面に小さな起泡が多量に生成され始める。まるで透明な炭酸飲料を振ったように、空気泡が次々と水面に浮き上がっていく。光を放出していた電球のスイッチを消すと、その時になってようやく起泡の生成が止まった。この小さな空気泡の正体は他でもない水素。文在寅(ムン・ジェイン)政府が2030年の商用化を目指している次世代新再生エネルギー源だ。
体内の酵素の原理を模倣して水素生産効率を従来比50%以上高めた「光触媒」が世界に先駆けて開発された。従来のプラチナ(白金)素材の光触媒を銅に変えて、これを原子単位に分けて水素生産効率を高めた。日光と水だけで水素の生産が可能だ。基礎科学研究院(IBS)ナノ粒子研究団をはじめとする国内の共同研究チームは21日、このような方式で水素を生産する「単原子の銅・二酸化チタン触媒」を開発したと明らかにした。原料が安く、効率に優れていて今後水素経済の活性化を牽引することができる技術というのが研究陣の説明だ。