両サイドを短く刈り上げて北朝鮮の国旗を振る姿は確かに北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長と似ていた。リオ五輪の会場に登場した「偽金正恩」が会場で人気を呼んでいる。

主人公は代役俳優のオーストラリア系香港人ハワードさん（３７）だ。ハワードさんは黒い人民服を着て五輪会場を回り人気を集めている。観覧客とボランティアメンバーは彼を見つけると写真撮影攻勢を浴びせている。

ハワードさんは２０１３年から金委員長の代役俳優を務めている。金委員長の代役俳優は彼が第１号だ。インターネットで広がった人気を基にイスラエルでは広告出演まで決まった。ハワードさんはサウスチャイナモーニングポストとのインタビューで「市民のほとんどは私を俳優と思ったが、一部は本物の金委員長と考えたりもした」と話した。

ハワードさんは自身のフェイスブックにリオ五輪会場で撮った写真を登録している。英デイリーメールなどが五輪会場で活躍しているハワードさんの記事を掲載した。ハワードさんはフェイスブックの紹介ページに「尊厳なあの方と共にしたければメールを送り予約しなさい」と書き込んでいる。