【コラム】原子爆弾、水素爆弾、反物質爆弾
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.09 18:03
1961年10月30日、北極海のノヴァヤゼムリャ群島で、ソ連は「ツァーリ・ボンバ」という名前の水素爆弾を爆発させた。 全長8メートル、直径2メートル、重量27トン、爆発力TNT57メガトン。 人類がこれまで実験した爆弾のうち最大の威力であり、第2次大戦当時に日本に投下された原爆2つを合わせた爆発力の1400倍に該当する。
水素爆弾は人類が作りだした最悪の武器に挙げられる。 しかし今後作られるかもしれない反物質爆弾に比較すると何でもない。 反物質とは、陽性子・中性子・電子など通常の粒子とは全く逆の性質を持つ反陽子・反中性子・陽電子からなる物質をいう。 粒子と反粒子、物質と反物質が出会えば、エネルギーやガンマ線などを出して対消滅する。 この時に消滅する質量当たりのエネルギーは核分裂の1000倍以上、核融合の約100倍にのぼる。 反物質1キロと物質1キロが対消滅しながら出すエネルギーだけでもTNT43メガトンに該当する。 1キロだけでもツァーリ・ボンバに匹敵する威力を出すということだ。