20年前の1987年1月14日、警察の南営洞(ナムヨンドン)対共保安分室で運動圏だったソウル大3年生が水拷問を受けて死んだ。彼の死は中央日報の報道で初めて世に知られ、5共独裁に対する国民の怒りに火をつけた。怒りは87年6月、市民抗争に爆発した。韓国民主化20年の始発点は朴鐘哲(パク・ジョンチョル)だった。
20年の間、いろいろなことがあった。大統領直選制、与・野党、地域、世代間の政権交代、検察、警察、国情院などいわゆる権力機関の大きな変化、労組活動満開、政経癒着の急減、世界水準のマスコミの自由…。朴鐘哲がいなくても我々が通り過ぎてきた道だというが、朴鐘哲によって我々は時間と犠牲を減らした。