【コラム】松の木も勉強しようとするかのように頭を下げる場所が韓国の書院」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.18 09:20
彼女は「書院がなぜ良いのか」という質問に「行けば分かる」と言った。「外国の有名学者を書院に案内すると、みな恍惚とした表情を浮かべる。なぜこのように良いものを私たち韓国人はよく知らないのか残念だ」とも付け加えた。「『近くにある甘桃は省みることさえせず、渋い野梨を取りに山という山をさ迷ったのだな』という退渓(テゲ)先生の言葉がある。防弾少年団(BTS)もアリランの肩踊り、韓流も『宮廷女官チャングムの誓い』のような伝統史劇に寄り添いながら、今世界を魅了しているのではないか。伝統遺産の中に世界遺産があって、未来遺産がある」。
6日、アゼルバイジャン・バクーで開かれた第43回国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会総会で韓国の書院が世界遺産目録に登録された。慶尚北道栄州(キョンサンブクド・ヨンジュ)の紹修(ソス)書院など9カ所だ。委員会は書院が「今日まで教育と社会的慣習形態として続いている韓国の性理学に関連した文化的伝統の証拠であり、中国の性理学が韓国の環境に合うように変化した歴史的過程を示している点で卓越した普遍的価値(Outstanding Universal Value)が認められる」と明らかにした。2015年に続く2度目の挑戦での成功。特に性理学の宗主国である中国をおさえての登録ということで耳目を集めた。