【取材日記】手のひらで真実を隠す蔚山軍部隊=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.16 18:16
昨年5月、ソウル内谷洞(ネゴクドン)予備軍訓練場で射撃訓練を受けていたC(当時23歳)が周囲にいた訓練兵に実弾を乱射した後、自殺するという事件が発生した。予備軍2人も死亡した。銃口を前方に固定しているかを当時の訓練助教が確認せず、統制官と助教が武装しなかったため、Cを制圧できなかったという問題点が指摘された。当時、軍部隊の安全不感症が俎上に載せられた。
13日に蔚山(ウルサン)軍部隊で発生した予備軍訓練場爆発事故も典型的な安全不感症の事例だ。当時の事故で現役軍人10人が負傷した。弾薬官のL中士(30)は非正常的に多く残った「爆音筒」を不法的に消耗しようとした。手榴弾の代用として使う爆音筒の安全管理に誰よりも徹底するべき弾薬官が自ら事故の原因を提供した。上官の叱責を恐れたからだという。