＃「キム・ジュンスだけのカラーを見せようとしている」

キム・ジュンスはこれまで６本のミュージカルに出演した。毎回「全席売り切れ」という修飾語が付いて回った。放送出演などに制限を受けていることからファンはより一層強く団結した。おかげで敷居の高いミュージカル界にもキム・ジュンスは無事に安着することができた。

かすれたような歌声もトレードマークだった。だが、演技力には議論が少なくなかった。「ファンの支えのおかげでここまでこれたが、何もなくミュージカル界に入っていたら失敗していたかもしれない」という批判だった。

これについて、キム・ジュンスは先月２６日の記者会見で「最初はミュージカルを練習する時は戸惑うばかりだった」と吐露した。キム・ジュンス本人にも悩みの時間が少なくなかったということだ。だが、「他の人の真似ではダメだと感じた。キム・ジュンスだけのカラーを見せようと思った」とし「その過程が大変でも、あるラインを越えたら独特の魅力を表現できるだろう」と自信を示した。

ウォン・ミソル音楽監督はキム・ジュンスについて「練習量も半端ではない。だから共演者も努力しないわけにはいかない。プロダクション全体に好循環構造をつくっている」と伝えた。もちろん一部からは「演技の幅が狭い」という指摘もあがっている。『エリザベート』のＴＯＤ、『デスノート』のエル、そしてドラキュラまで、好評だったキャラクターはたいてい神話的人物だった。

チョン・スヨン教授は「キム・ジュンスが日常演技で話術がやや不足気味なのは事実」としながら「だが、感性の密度をこれほどまでに伝えられる俳優は珍しい。自身のスタイルを信じてそのまま突き進むほうが競争力がある」と診断した。


キム・ジュンスの演技力が爆発したミュージカル『ドラキュラ』…驚く専門家（１）