李大統領は現地ボランティア活動に関し「夫婦でボランティアをするという気持ちで来た」と述べた。李大統領は参謀にも「大変な地域でボランティアをしたい」と伝え、ボランティア活動予定地が３度も変更されたという。

海外歴訪中の国家首脳が李大統領のようにボランティア活動をするのは異例だ。青瓦台の関係者は「外国にこうした例があるという話は聞いたことがない」と語った。

李大統領はボランティア団員に対し、自らボランティア活動をした背景について説明した。李大統領は「先進国と中国は支援規模が大きいが、大韓民国は他国を助ける時、大きな金額を支援できない。私たちがボランティアをする際に愛情と真心、配慮を込めれば、少ない財政支援でも高い評価を受けられる」という話をした。情緒的な接近法でアフリカに近づくということだ。ここには１９９０年代半ばからアフリカに目を向けている中国や日本などの物量攻勢に比べると劣るしかないという現実認識もある。

李大統領は今回の訪問でアフリカに本格的に接近していく意向も表した。「大韓民国はアフリカと一緒に未来に向かって進む。今年は対アフリカ協力強化の元年」と述べた。

青瓦台の関係者は「その間、アフリカに視線を向けてこなかったのは事実。新しい成長動力を見いだすために今はアフリカに目を向ける必要がある」と話した。


李大統領がアフリカ貧困街で“ボランティア活動”…なぜ？（１）