「学歴差別なくすべき」三星を支える村田福造さんインタビュー ②

「学歴差別なくすべき」三星を支える村田福造さんインタビュー ②

2008年03月20日10時45分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  --効果が現れたのはいつからか。

  「工場で働いている人々が出した改善案が少しずつ現場に反映されてからだ。仕事を進めやすくなり生産性も上がった。その過程で管理者とエンジニアたちの意識も変わった。3年後には雰囲気が完全に変わった」

  --韓国エンジニアの技術水準はどうか。

  「現場と実務に弱い。実戦での訓練を受けていないせいだ。企業の教育でさえ文献を中心にしているところが多い。また外国産の装備を輸入し、それを利用しているので中心になる知識や経験を元にする機能が足りない」

  --それでも工大出身者の方が少しはましなのではないか。

  「現場適応力はむしろ高卒者の方が一枚上だ。18年間働きながらひしひし感じたのが、韓国は徹底的な学歴社会だということだ。社員たちにどうして同じ成長の機会を与えないのか。出発点が違えば(高卒者たちが)愛社心を持って技術を磨こうとしない。韓国には高卒エンジニアと大卒エンジニアの組職をはじめから分ける企業も多い。学歴差別を無くせば企業も活性化し国も豊かになる」

  --それでも半導体産業が日本を抑えることができた理由は。

  「日本の設備管理の優秀さがあだとなった(笑)。昔からの装備をあまりによく維持し、新製品もそれで作った。一方、三星は最新の製品を最新の設備で製作した。経営陣が勇気を出して果敢な投資をしたおかげだ。また日本の労働者の間では個人主義が多いが、韓国は集団となると情熱を持って取り組んでいる」

  --昨年8月、三星電子京畿道器(キョンギド・キフン)半導体工場で停電事故が発生した。会社側は配電設備に問題があったとしか発表しなかった。

  「事故の根本的原因は韓国の設備製作技術力の劣りだ。今のように日本製、米国製の設備しか扱わなければいざというときに何もできない。問題を解決するには国内設備製作会社と専門エンジニアを育成することだ。それができるのは三星のような大企業だけだ。すぐには難しいとしても、国内企業に設備を任せ、同時に成長しなければならない。幸い、最近三星SDIなどがラインに国内製造会社の装備の導入を始めた」

  --トヨタ方式は生産性の極大化を追求したあまりに労働者たちに苦痛を与えるという主張もあるが。

  「外から見ればトヨタ方式は地獄だ。労働者の動きを分、秒単位で計算し、無駄を徹底的に無くすからだ。ある工程では両手だけではなく口まで使わなければならない。そんな方式で世界1位となり、品質1位を守ってきた。日本人たちはこんなトヨタに入社したいと思っている。終身雇用を保障するからでもあるが、トヨタの方式に慣れればむしろ仕事は楽になるからだ」

  --70歳にもかかわらず現役として旺盛に活動している。村田さんのように高卒で現場労働者になった韓国の若者たちにどんなアドバイスをしたいか。

  「トヨタに入社した当時、私には何もなかった。私は資本がなくてもできること、つまり勉強を選んだ。資格1つを取るたびに財産が増えたようにうれしかった。今の私があるのも技術、経験、そして資格だ。環境のせいにしないでエンジニアとしての誇りをもって努力してほしい。実力はうそをつかない」

  ◇トヨタ方式=世界トップの自動車メーカー、トヨタの経営スタイルを意味する。主軸は現場作業者の“反省”とそれを通じた“改善”だ。会社は問題を見つけて反省した社員には罰ではなく賞を与える。トヨタの“カイゼン”は、30年連続原価節減という成果を生んだ。GEの“6シグマ”とともに各国企業のベンチマーキングの対象になっている。

  

  

  

  

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