金正恩の「兄妹政治」…赤いオリーブの枝で平昌を揺さぶる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.14 15:20
金与正(キム・ヨジョン)の2泊3日の滞在に大韓民国が揺れた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の重い門が開かれ、大統領と首相、長官・次官など要人が列を作った。彼女が持ってきた兄・金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の親書1枚で「平壌(ピョンヤン)首脳会談」の夢がかなう勢いだ。南北関係が急激に変化している。絶対権力者の兄の後光を背にした金与正の対南サプライズイベントは続編を予告している。文在寅大統領に向かって「平壌で早期に会えればいい」と再会を予想したからだ。平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)に赤いオリーブの枝を投じた金正恩の「兄妹政治」の狙いと限界は何か。
7年前、父の金正日(キム・ジョンイル)総書記の葬儀で涙を見せた彼女ではなかった。世襲権力の後継者になった兄を少し離れたところから眺めていた姿も見られない。労働党政治局候補委員であり中央党第1副部長となった金与正。彼女は北朝鮮政権の核心であり金正恩の最側近補佐官になったことを韓国に来て誇示した。「信じるものは血統だけ」という兄妹の意気投合の結果だ。