【コラム】今後6カ月をどう乗り越えるのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.16 18:08
憂鬱であり悲しい。沈痛で惨めだ。私だけではないようだ。(崔)順実症という病名(?)が新しく出てきたのを見ると。さらに青年の失業は過去最多となり、経済は先が見えないほど沈んでいる。このような時に使う韓国語が「ウルシニョンスロプタ」だ。「ウルサニョン(乙巳年)スロプタ(のようだ)」の変形だ。乙巳年。そうだ。日本に主権を事実上奪われた1905年、まさにその乙巳年だ。その時から沈痛で惨めな時にウルサニョンスロプタと言ったという。このように憂鬱な状況で昨日、米国がもう一つを加えた。政策金利を引き上げた。小幅ではある。しかもすでに予想されていたため何が問題なのかというかもしれない。
私が心配するのはまだ始まったばかりという点だ。まず米連邦準備制度理事会(FRB)は来年中に3回利上げする態勢だ。米国景気がさらに良くなればFRBはより早く、より大幅に利上げするだろう。私はそうなる可能性が高いとみている。FRBが政策金利を引き上げる前から米国市場の金利が上がっていたからだ。その一つがトランプ次期大統領の景気浮揚に対する期待感だ。拡張的財政政策のことだ。大規模な国債を発行して景気を活性化するという公約だ。国債の発行を増やせば債券の価格は落ち、市場金利は上がる。
米国はそうだとしても問題は韓国だ。もちろん我々しだいだが、今のリーダーシップ不在状態では衝撃が大きいだろう。同時に韓国の金利が上がるしかないからだ。米国市場の金利が上がると、韓国の市場金利も上がった。債券金利と連動する住宅担保貸出金利が上がった理由だ。この状況で米国が政策金利まで上げた。