【コラム】「ソウル駅高架」が名所になるには(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.21 16:32
個人的にはニューヨークのハイラインをそのまま模倣することには反対する。ソウル駅はソウルの関門のような所だ。その前に造成される公園ならば、自らソウルの特徴をしっかり象徴できなければならない。創意的な発想が必要だということだ。事実、ニューヨークのハイラインは93年にフランスのパリで作った「プロムナード・プランテ(街路樹の散歩道)」をそのまま模倣したものだ。したがってニューヨーク式にそのまま従えば、工業製品を生産するように都市のそれぞれ違う特性を無視したまま画一的に公園を印刷することと同じだ。こういう場合、公園は複製品に転落することになる。
解答を得るためには、ソウルの歴史と市民の生活様式をよく見回さなければならない。本来ソウル駅の高架道路は産業化の副産物だった。開通当時、ソウルは急速に膨張していた。都市の膨張と共に、円滑な交通のために高架道路と地下道路がたくさん建設された。ソウル市民は一時、こうした新しい建築物を誇らしくも思っていた。だがソウル市民の考えは変わった。経済性利益のほかにも生活の質を高める方法を常に念頭に置いている。