【取材日記】どたばたを繰り返す北朝鮮対南ラインの空振り
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.29 13:57
28日午前、世宗路(セジョンロ)政府ソウル庁舎3階の統一部記者室は騒がしかった。朝鮮労働党統一戦線部が運営する北朝鮮の対南扇動サイト「わが民族同士」に上げられた書き込みのためだった。「わが民族同士」が10カ所余りの韓国報道機関と18人の記者の名前を名指しし威嚇と誹謗を浴びせた。一部メディアに対しては「客観性・公正性をすべて喪失し謀略とねつ造だけを業とする御用メディア・反動メディア」と主張した。
北朝鮮の非難文を読んだ記者の間で失笑が漏れ始めた。非難対象メディアと記者の名前すらまともに把握できないまま非難を浴びせていたためだ。SBSのA記者と世界日報のB記者らは名前が間違っていた。文化日報のC記者は世界日報記者に、チャンネルAのD記者はテレビ朝鮮の所属に入れ替わっていた。記者らとともに非難対象に挙げた大学教授と北朝鮮専門家の名前も間違っていた。「南朝鮮言論問題研究院」という正体不明の職責と「チェ・ドゥクピル」という架空の人物まで出した。そうしておきながら「記者・専門家・教授・博士の仮面をかぶった悪質極右分子」と声を高めた。