視線を上に向けると、正面２階には楼閣をモデルにした別室がある。 周辺の風景を見ながら食事を楽しめる。 オンドル部屋もある。 楼閣は太い木の柱が支えている。 韓国観光食文化協会理事のカン・ヨンス調理室長は「季節の地域特産物を使ってメニューを作っている。韓国文化を感じながら伝統の韓国料理を楽しんでもらうという狙い」と語った。 カン調理室長が話すように、芸術作品のように料理を提供するのが「天池一家」の特徴だ。 高麗人参を薄く切った「高麗人参と蜜」は、皿の中に花を飾って葉のように盛っている。 「黒山島（フクサンド）三合」もガンギエイを皿に立てて盛っている。

全州（チョンジュ）ビビンパを専門とする古宮（コグン）仁寺洞（インサドン）店は毎晩１時間ずつ国楽公演を行っている。 伝統料理と伝統音楽の調和だ。 「全州大学私習」で有名な国楽の都市・全州の伝統料理という点に着眼したのだ。

ナムル中心の韓国料理を出すプルヒャンギ三星（サムスン）本店も国楽公演を行う。 「ノルブ名家」は昌徳宮（チャンドックン）をデザインした店内に骨董品を展示している。 一日に２回の韓国舞踊・国楽公演が行われる。

昨年１２月２５日にソウル南山（ナムサン）にオープンした「ＰＯＯＭソウル」は韓国料理の品格向上とグローバル化を目標に企画された。 フードスタイリストのノ・ヨンヒさん、韓国宮中料理伝授者のハン・ボク・ジンさん、光州（クァンジュ）デザインビエンナーレ総監督のウン・ビョンスさん、専門経営者のファン・コンジュンさんなど、 飲食店の経営における著名人が提携し、世界へ進出する韓国飲食店の新しいスタイルを提示するという目的で出した。 今後、ロサンゼルス・パリ・東京・北京など世界的な都市に進出する計画でオープンした本店だ。

室内インテリアも韓国伝統文化を現代に合わせて再解釈したコンセプトで構成されている。 食器は韓国文化の品格を表す現代的な国産創作陶磁器を使用している。 韓国料理と韓国文化を同時に見せるという戦略、 「韓国文化でオーラを出した韓国料理」というコンセプトだ。

この韓国料理店は「季節の最高級食材だけを使用して、現代的に新しく解釈したモダン韓国料理を開発してサービスする」ことをモットーにしている。






韓国料理を世界に広めよう…‘コリア’をサービング（１）