北外相が異例の訪米、強・穏ツートラック外交(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.04.18 16:18
北朝鮮の李洙ヨン(イ・スヨン)外相が21、21日(現地時間)に国連本部で行われる、地球温暖化対策の新たな国際枠組み「パリ協定」署名式に出席するためにニューヨークを訪問する。李外相がニューヨークを訪問するのは昨年9月の国連総会出席以来7カ月ぶりとなる。北朝鮮の閣僚級の訪米自体が珍しいうえ、国連の持続開発可能(SDG)討論会、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)署名式という、あえて出席しなくてもよい会議に出てくることを専門家は異例とみている。したがって李外相のニューヨーク訪問目的が別のところにあるという観測も出ている。
国連安全保障理事会(安保理)の追加の対北朝鮮制裁が稼働している局面という点、昨年の訪問前後に朝米対話の可能性を打診した点、2月末の米中外相が非核化と平和協定締結の並行推進に同意したという点などを考慮せざるをえない。これは果たして現制裁局面を対話局面に転換するという北朝鮮発のシグナルか、北朝鮮発の動きに米国はどれほど同調しているのか、局面の転換は可能なのか、関係国のうち最も強硬な立場を見せている韓国政府の対応はどうなるのか。