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【中央時評】ギリシャ、神話はない=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.03 10:20
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しかしギリシャが「グレッグジット(ギリシャのユーロ圏離脱)」を選べば問題は複雑だ。ユーロ圏19加盟国の中で初の脱退事態のため予想できない混乱が発生する可能性があり、今後キプロス・ポルトガルのようなほかの脆弱国の離脱もそそのかす恐れがある。欧州の火薬庫というバルカン半島の最南端に位置したギリシャの地政学的な価値も重要だ。

ギリシャの立場としては、苦痛が激しい緊縮よりも自国通貨を再び導入して独自の利率引き下げと為替レート切り下げで問題を解決するほうが良いこともある。しかしユーロ圏脱退は深刻な物価上昇と金融システムの崩壊を招く可能性があり、簡単に選択できることではない。ギリシャ国民の大多数もユーロ圏に留まることを願っている。このため互いに水面下の交渉を継続しながら妥協して「グレッグジット」は避けるとの展望が優勢だ。

 
しかし根本的な問題は、ギリシャ危機が追加の金融救済だけでは解決できないということだ。ギリシャは2010年以降すでに2回にわたり計2300億ユーロ(約290兆ウォン)の大規模金融救済を受けたが、経済の自活力が生き返っていない。生産性が低い。ギリシャの1人あたりの生産量はドイツの半分にも満たない。行き過ぎた福祉支出で国家財政は脆弱だ。脱税と不正腐敗で税収の確保に困難を期している。

ギリシャは人口1080万人の小さな国だが1人あたりの所得はすでに危機前である2007年に2万8000ドルを超え、今の韓国と似ていた。しかし過去6年間で1人あたりの実質所得の平均経済成長率はマイナス4%だった。今や1人あたりの国民所得は2万1700ドル水準に下がった。失業率は26%、青年失業率は50%に達する。しかし未来の航路はいまだ険しい。

ギリシャは韓国の反面教師だ。西欧文明の発源地として華やかな文化遺産を持つ国が、生産性を高める努力をせずに借金と過度な福祉で消費を増やし、政争だけに没頭してみじめな終末を迎えた。年金改革、労働市場の硬直性、金融の非効率、民間負債の増加、競争力下落はギリシャに劣らず韓国も抱えている問題だ。

ホメーロスの叙事詩「オデュッセイア」で、オデュッセウスはトロイ戦争を終えて帰郷しながら海の妖精サイレーンの美しい歌に夢中になり船が難破しないよう部下の耳は蜜蝋で防いで自身の体は帆柱にひもで縛って航海する。人気に迎合する甘い政策の誘惑に落ちてはならない。危機を体験する前に、指導者と国民が一体となって改革を行っていってこそ先進国へ向かう順調な航海ができる。

イ・ジョンファ高麗(コリョ)大学教授・経済学科


【中央時評】ギリシャ、神話はない=韓国(1)

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