オバマ大統領には「猿」 執務室にはアップルPC…平壌の「反米ジレンマ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.30 09:55
北朝鮮がオバマ米大統領に「サル」(27日の国防委員会談話)云々し、怒りを表した。国連の対北朝鮮人権決議を主導し、コメディ映画『ザ・インタビュー』上映を強行させた張本人だとし、腹いせしたのだ。ともに北朝鮮が「最高尊厳」とする金正恩(キム・ジョンウン)第1書記を狙ったという共通点がある。官営宣伝メディアで悪口に近い誹謗を浴びせなければならない北朝鮮の記者・アナウンサーを見ると、気の毒だという思いが先立つ。
「反米の国」平壌(ピョンヤン)共和国では米国を呪うのが生活だ。住民にとって米国は分断の責任者であり、韓国戦争(朝鮮戦争)挑発者、対北朝鮮侵略戦争の主犯などと刻印される。先月末、黄海南道信川(シンチョン)博物館を訪問した金正恩第1書記の反米意識も相当なものだ。米国を「米帝殺人鬼」と呼び、「敵に対する幻想は死だ」と語った。労働新聞は信川博物館を「米帝山犬の残忍性を見せる歴史の告発状」と主張した。韓国戦争中の左右対立で発生した惨劇の加害者を米国だとねつ造し、住民3万5000人余りを虐殺したとしながら、この博物館を反米教育の場としているのだ。