【コラム】文化隆盛、結局は人と金にかかっている=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.18 13:10
「創造経済」という言葉をめぐりしばらく騒がしかった。ついには朴槿恵(パク・クンヘ)大統領まで乗り出した。「科学技術とICT(情報通信技術)融合を通じて産業と産業が融合し、産業と文化が融合し、付加価値を創り出し、雇用を作り出し、成長動力を作り出すもの」ということだ。聞いてみると何か手につかんだような気になるが依然として抽象的であることは変わりない。しかしこれ以上厳密に定義しようとする試みは無意味にみえる。創造経済の実体はこれから「創造」していくものにかかっているようだ。
創造経済だけだろうか。朴槿恵政権の3大国政目標は「経済復興・国民幸福・文化隆盛」という。経済復興は言葉はどことなく奥ゆかしいが、とにかくよく食べてよく暮らそうという話に聞こえる。それでは国民幸福は? 何が幸福かと考え始めると終わりがない。文化隆盛も同じだ。文化が隆盛するというのは果たしてどんな状態をいうのだろうか。国民みんながピアノやバイオリン演奏ができる時だろうか、そうでなければPSYの馬ダンスや小生意気ダンスを一緒に踊れる状態だろうか。田舎のおばあさんが音楽を聴いて誰の何番ソナタか当てられれば文化が隆盛したということなのか。