【コラム】文在寅政府と科学ベルト
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.31 16:38
李明博(イ・ミョンバク)政府と忠清(チュンチョン)圏に関係のある代表的な事業は2つがあった。一つは行政都市〔世宗(セジョン)市〕の白紙化で、もう一つは国際科学ビジネスベルト(科学ベルト)の建設だ。行政都市の白紙化は李元大統領が盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の業績を無力化しようとする試みだった。一方、科学ベルトは李元大統領の3大公約に選ばれた。
2つの事業は性格は異なるが、関連性が多い。李元大統領は2009年就任直後、世宗市を企業都市にすると述べた。政府機関の移転だけでは都市成長に限界があるというのが表面的な理由だった。その時、作ろうとしていた企業都市に科学ベルトも入れるつもりだった。世宗市の修正案は2010年6月、国会で否決されることで李元大統領は思いを遂げることができなかった。企業都市の計画が失敗に終わると、李元大統領は科学ベルトを世宗市と隣接した大田市儒城区(テジョンシ・ユソング)や清州(チョンジュ)・天安(チョナン)など忠清(チュンチョン)圏に作ることに方向を定めた。つまり、世宗市は李元大統領に冷遇されていた。