「韓国は日米の信頼を失い、中国は韓国民の心を失った」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.12.18 14:21
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の今回の中国訪問は歴史にどのように記録されるだろうか。欠礼だらけの儀典と日程、核心が抜けた合意、中国警護員の韓国記者暴行まで。国賓訪問の外交現場とは信じられないようなことが立て続けに起こり、論争も収まる兆しが見えない。「中国学の開拓者」として50年以上にわたって中国を見つめてきた高麗(コリョ)大学の徐鎭英(ソ・ジニョン)名誉教授(75)は「文在寅政府は『戦争を防いだ』という成果を前に出すだろうが、日本と米国の信頼と韓国民の自尊心を失った」とし「中国も韓国を屈服させる姿を全世界に確認させたと同時に、韓国民の心を失った」と批判した。
--今回の会談は成功した会談なのか、失敗した会談なのか。
「文在寅政府は会談の準備過程から戦略的に中国にアプローチした。中国との戦略的協力強化を通じて韓半島(朝鮮半島)問題を解決するというメッセージを送りながらだ。いわゆる『3不』の立場〔THAAD(高高度ミサイル防衛)追加配備をしない、米国のMD(ミサイル防衛)体制に編入しない、韓日米軍事同盟に発展しない〕を中国と性急に公約し、文大統領は日本の安倍晋三首相と米国のドナルド・トランプ米大統領の面前で『日本は我々の同盟ではない』と言い放った。日米のインド太平洋戦略に対しても青瓦台(チョンワデ、大統領府)がわざわざ出て『編入の必要はない』と明らかにしたことが代表的だ。さらに一歩進んで、今回の首脳会談を通じて、韓日米の3国安保協力に立脚した20世紀の冷戦的東アジア秩序の代わりに、21世紀を中国と共に切り開いていくというメッセージを明確に出した」