【コラム】韓日政治家の無責任な舌戦(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.31 17:57
李大統領はレイムダックの身分だ。 ますます国民に忘れられつつある。 一国の大統領として、これほど寂しいこともないだろう。 おそらくそれで吠えたかったはずだ。 まだ生きているということを示したかったはずだ。 しかし独島は商売人のやり方のように、与えるものは与え、受けるものは受けるという打算的な解決が不可能な問題だ。 全部でなければ全無だ。 騒々しい戦いを覚悟するまでは下手に触れるのが難しい問題だ。 それだけに独島訪問を強行する前に熟考するべきだった。 果たしてこの局面が大統領の独島訪問という秘蔵のカードを使わなければならないタイミングなのか、深く考えなければならなかった。 吠えたいが我慢していることを暗に知らせることが、より効果的なカードだということも考えてみるべきだった。
それで重要なのが参謀の役割だ。 感情を自制して冷静な理性で国益を考え、大統領に正しい声を出せと、その席で月給を受けているのだ。 不幸にも今の李大統領周辺には、その席をかけて「だめです」と直言する人がいない。 「至当です」を叫ぶ人たちしかいない。 「青瓦台(チョンワデ、大統領府)内にいてIQ(知能指数)が20ほど減ったようだ」というある大統領側近の冗談は事実である可能性が高い。