【コラム】国会議員の国、大韓民国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.31 14:46
「君たちで分け合って食べなさい」。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が30日、与党・共に民主党の現職国会議員4人を新政権の長官に指名すると、ソーシャルネットワークサービス(SNS)にはこのようなシニカルな反応が少なからず登場した。議員の一挙入閣は、破格と斬新を前に出した国連出身の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官候補と「サムスン狙撃手」金尚祖(キム・サンジョ)公正取引委員長候補が偽装転入や脱税など、いわゆる「5大不正」という暗礁に乗り上げて危機を迎えると、青瓦台(チョンワデ、大統領府)が取り出したカードだ。候補一人一人の実力評価に先立ちこうした反応が先に出てくるのは、国会議員同士が大目に見る「現職礼遇」に対する一種の拒否感の表示だ。金大中(キム・デジュン)政権時代から朴槿恵(パク・クネ)政権にいたるまで左・右政権に関係なく、現職議員が人事聴聞会を通過しなかった事例がないという点を考えると、今回も例外なく同僚議員の「鈍い」検証で人事聴聞会を無事通過するという見方が優勢ということだ。