「北朝鮮が核兵器を作れば、米国は勝手に戦争を起こすことができない。統一されれば核を保有した強国になるから転禍為福(災い転じて福となす、との意)だ…」。10日、あるネットユーザーが全国民主労働組合総連盟の掲示板に掲載した文の一部だ。
この文を作成したネットユーザーは「どこの国が、悪らつな経済封鎖と先制攻撃の脅威にじっとしていられるか」とし、北朝鮮の核実験の妥当性(?)を力説した。韓国社会の一部では、北朝鮮の核実験を支持する意見が出ており、それをめぐった議論も広がっている。一部ネットユーザーや進歩派団体が主張する「北核への賛成論」は、インターネットを中心に急速に広がっている。
北朝鮮が「核実験の成功」を公表した直後から相次いでいるこうした意見は、国際情勢についての誤解と無知に基づくもので、安保危機をそそのかす危険な考え方だというのが専門家らの指摘だ。外交安保専門家らは「不分別な意見と見なすにはかなりロジックを備えている文も多く、国際社会の情勢に詳しくない市民がげん惑されうる」と懸念を示した。