【コラム】日本漫画に見る女性たちの「ヒーリング」とは?=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.21 13:26
このところ大事に読んでいる漫画がある。日本の益田ミリの女性漫画3部作だ。益田ミリは30代のシングル女性「すーちゃん」を主人公とする漫画で大人気を呼び、日本の独身女性の「精神的柱」と呼ばれている作家だ。代表作である『結婚しなくていいですか』『ほしいものはなんですか?』『週末、森で』の3作が昨年末に韓国で翻訳出版された。
1人暮らしのカフェマネジャーのすーちゃん、1人娘を持つ専業主婦のミナ子、都会での生活をやめ田舎に引っ越した翻訳家の早川と3作品の主人公はそれぞれ異なる。だが、全員30代を通過中の女性という共通点がある。漫画には彼女たちの退屈な人生が退屈に描かれる。特別な挫折や恋愛談は当然なく、事件というのは会社の隣席の先輩の過度に大きな声のためにストレスに苦しめられるエピソード程度だ。話の大部分は登場人物が日常でぶつかる各種の雑念と退社後に女友だちに会って交わすけだるい会話で満たされる。ところが不思議にも本を手放せない。