【社説】古里原発1号、慎重に再稼働せよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.13 11:42
国際原子力機構(IAEA)が古里(コリ)原子力発電所1号機を特別安全点検した結果、装備と施設状態は全般的に良好だと判定した。ただ「古里原発を管理する韓国水力原子力の安全文化は安逸だ」と指摘した。すでに2007年に古里1号機の寿命延長を控え200人余りの専門家がすべての部分を隅なくチェックしただけにIAEAの点検結果は予想通りといえる。これに対し周辺住民と環境団体は「つぎはぎ式の調査であり決まり切った回答だ」と反発している。だがIAEAの特別点検は義務ではないのに自ら要請した事案だ。点検結果が自分たちの意に沿わないからとその意味までむやみにおとしめるものではない。
いまや古里1号機の運命は原子力安全委員会の判断にかかった。原子力安全委員会は今月末か来月初めに安全性を最終検討した後に再稼働の可否を決めることになる。また、監査院が古里1号機全般に対する監査を進めており、事故隠蔽とモラルハザードに対しては検察が捜査しているだけにその結果を見守らなければならないだろう。だが、もうこれ以上の消耗的な論争をやめ原子力安全委員会の判断に従うのが正しいとみる。日本が福島原発事故後初めて福井県大飯原発3・4号機を再稼働する動きを見せているのも参考にする必要がある。