韓国上場企業の業績改善…サムスン電子除くとマイナス成長
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.02 09:44
上場企業の上半期業績が予想外に好調を見せたことがわかった。しかし、サムスン電子を除けばむしろ後退していた。「サムスン電子錯視効果」だ。企業全体が稼いだ利益のうちサムスン電子が占める割合は41%まで高まった。
韓国取引所が1日に明らかにしたところによると、連結財務諸表を提出した12月決算のKOSPI上場企業501社を分析した結果、上半期の売上高は929兆ウォン(約82億円)で前年同期比2.35%増えた。営業利益も9.55%増加して55兆ウォンを超えた。円安と中国の景気不振などで企業業績に対する懸念が多かったことを考慮すると比較的良好な成績表だ。
だが、サムスン電子を除くと雰囲気はがらりと変わる。サムスン電子はスマートフォンの販売好調で上半期の営業利益が昨年より6兆1594億ウォン(50.69%)増えた。サムスン電子を除いて計算する場合、上場企業の営業利益は昨年に比べ1兆3436億ウォン(3.51%)減り、純利益は3兆7668億ウォン(14.88%)の急減となる。サムスン電子に続く営業利益上位2~5位の現代(ヒョンデ)自動車、SK、起亜(キア)自動車、ポスコの業績が悪化しサムスン電子の独走体制がさらに強まったためだ。