<チャイナインサイト>中国「半導体崛起」がサムスンに追いつくのは時間の問題?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.23 15:37
中国で独自の技術を確保して成長した産業は「市場参入→基盤構築→売上拡大」の3段階を経て世界的な競争力を確保することになった。この過程で重要なのは、中国政府が金融機関および株式市場での資金調達を通じた無制限の資金支援、外資企業への圧力を通じた技術確保、補助金支給、国内市場優待など中国企業を優遇する点だ。その代表的な事例として京東方(BOE)のLCD(液晶表示装置)を挙げることができる。中国北京傘下の国有企業BOEは2002年、韓国ハイディスをM&A(企業の合併・買収)し、市場参入のための技術を確保する自主創新戦略を採択した。しかし技術の確保にもかかわらず工程技術が脆弱で、2002-12年の10年基盤構築期間には少なからず困難があった。
この当時、中国企業の市場シェアは10%未満で、韓国の45%を大きく下回った。しかしBOEは大規模な赤字にもかかわらず、攻撃的に設備・技術投資を拡大した。ここで中央および地方政府の莫大な支援が決定的に作用したのはもちろんだ。すると2012年以降、黒字に転換した。2014年に韓国46.1%、中国11.9%だった市場シェアが2017年には韓国32.5%、中国28.5%と急激に縮小した。個別企業で見ると、出荷量基準でBOEは21.7%で世界1位だ。LGディスプレイの19.3%を上回った。