【中央時評】脳機能がまひしたような青瓦台(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.16 11:27
体で言えば脳に当たる青瓦台(チョンワデ、大統領府)が脳性まひの重病にかかった。血流に当たる人事に血栓ができてだ。青瓦台はありもしない虎を作り出した3人(三人成虎)のために廃虚となった。そこに「ナンバー2政治」まで加勢した。システムにバグがあった格好だが、政府は身動きひとつできない。権力を追うのに余念がない「向権虫」があちこちに飛び交う。薄氷を歩くような権力の本質を知らない人たちはむやみに歩いて滑って転んでどぶんとはまった。
権力は銃口から出る(毛沢東)。レッドカーペットからも出る(ナポレオン)。権力は扉から出るというのが「青瓦台ゲート」の真の姿だ。ウォーターゲートはホテルとモールの名前だ。権力は狩猟と採集時代から食糧貯蔵庫の扉の取っ手をつかんでいる人から出てきた。
新しい血を注入しようと導入した開放型人事制度がもてあそばれた。芸術とスポーツの固有価値は投げ捨てられ交換価値しかわからない人が1級の席に座った。文化隆盛のようなプロジェクトは政府より有能で信頼できる民間部門に任せることが21世紀の共有政府へと進む道なのに邪悪なナンバー2が政府を暗い裏道に案内した。