【時論】韓国、気候研究に投資してこそ災難に備えられる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.03 10:48
最近、釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)一帯は「水爆弾」で深刻な災害に見舞われた。悲しい人命被害も続いた。南海岸一帯を襲った今回の集中豪雨は、突然に発生した現象ではない。極限気候による災害の発生の可能性と被害規模がますます大きくなるという気候模型の予測結果まで出てきている。
集中豪雨は、一定時間内に降る1時間あたりの降水量である「降雨強度」が大きい時に発生する現象だ。韓国の場合、大雨警報は6時間に110ミリ以上、12時間に180ミリ以上の降水量が予想される時に発令され、1時間あたりの降水量で定義される特報はない。今回降った集中豪雨の降雨強度は1時間あたり130ミリだった。この数値は、1年に降る雨の10%がたった1時間に降ったことを意味する。過去には想像できなかった降雨強度だ。2009年7月に海雲台(ヘウンデ)一帯を水浸しにした当時の降雨強度が1時間あたり90ミリだったことと比較してみてもそうだ。