【社説】大統領執務室を改造すべき<1>“別室夫婦”の朴大統領と参謀(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.22 15:34
旅客船「セウォル号」事件は韓国社会の衝撃的な実態を表した。最も深刻なのは「距離」だ。韓国では多くのものが互いに遠く離れている。利己主義の操舵室と純真な客室、公職と民生が遠く離れている。惨事が発生する度に政府は改革を約束した。しかし言葉と実践の間には遠い距離があった。その距離が積もり重なり、結局、セウォル号が沈んだ。
今回も大統領は多くのことを約束した。しかし国民の疑問は消えない。大統領の処方と底辺の現実の間に距離がないのか、国民は安心できない。これは国民のせいでない。大統領周辺の風景のためだ。
国政のトップは大統領だ。大統領を頂点に青瓦台(チョンワデ、大統領府)・内閣・公職社会がピラミッドを形成する。しかし果たしてこのピラミッドは細かく丈夫なのか。答えは「そうでない」だ。大統領会議は硬い雰囲気の学術会議のようだ。大統領が厳めしく発言し、長官・参謀が熱心に書き取るのを見ると、国民は疎通を信じることができない。