【コラム】大学入試で必修となる韓国史、負担減らすには(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.02 16:37
韓国社会で大学入試(大入)ほど強力なものがあるだろうか。「大入に出てくる」または「大入に反映する」のような内容さえ入っていれば、学生や保護者の立場からここに目がいくほかはない。国家英語能力評価試験、学校暴力記録、ボランティア活動、人格教育、学校体育活動など、どこかで一度聞いたような「大入反映」のレパートリーだ。
韓国政府とセヌリ党が先月末、大学入試に韓国史科目を反映することに決めた。いくつかの方法をめぐって今月末まで意見を取りまとめる予定だ。この頃の学生たちの歴史無知が深刻な状況だという問題意識から出発し、大入必修の反映が議論され、世論もやはりここに力が入っている。
だが、こうした必修反映について憂慮する声も明らかにある。何より大入に反映されればすべての学生が韓国史の試験にかけなければならない負担が最初にある。このような負担のために学生たちが私教育に依存する現象が広がるという憂慮が、その次だ。教室で、そうでなくてもつまらなく教えている韓国史が入試科目になれば、暗記科目に転落するという心配も後につきまとう。最終的には、果たしてこのような形で大入に反映するのが教育的に妥当なのかという指摘もある。教育当局は韓国史教育の必要性や趣旨に共感する世論を反映しながらも、施行過程にあらわれうるこうした憂慮の声に傾聴する必要がある。