「ビッグ2」の危機…韓国経済のリセットを

「ビッグ2」の危機…韓国経済のリセットを

2016年10月14日07時48分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  カメラ・自動車用レンズ専門のA社は3年前、虹彩認識レンズの開発を始めた。事業部を設けて研究開発(R&D)費を大幅に増やした。技術力が認められ、ギャラクシーノート7のカメラモジュール納品会社2カ所のうち1カ所に選ばれた。しかし「ノート7生産売り切り」という事態を迎えた。同社の代表は「1000万個の納品目標が200万個にもならず、投資金の回収も難しくなった」とし「売上高5000億ウォン(約450億円)台の我が社がこれほど厳しければ、小規模な協力会社にとってギャラクシーの次の製品が出るまでの今後数カ月間は生死がかかる時間になるだろう」と話した。

  A社は韓国経済を襲った恐怖を象徴的に見せている。過去の数年間は低成長の恐怖が経済の重荷となった。しかし本当の恐怖は大韓民国を代表する企業のサムスン電子と現代自動車が揺れて始まった。サムスン電子は品質問題、現代自動車はストライキでつまずいた。サムスン電子・現代車の成長神話に隠れた韓国経済の素顔が表れたという指摘もある。両社の年間売上高は大韓民国の国内総生産(GDP)の19.8%を占める。

  危機を立証する統計は多い。9月の情報通信技術(ICT)分野の輸出は145億3000万ドル(約1兆5000億ウォン)と、前年同月比8.5%減少した。ICT輸出は12カ月連続の減少だ。ソン・テユン延世大経済学部教授は「産業の最後の砦と見なされたICTまでがふらつき、韓国経済が道に迷っている」と診断した。

  好転の兆しも見えない。韓国銀行(韓銀)は13日、来年の経済成長率予測値を2.9%から2.8%に引き下げた。ギャラクシーノート7の生産中止による輸出減少分を反映しなかったにもかかわらずだ。

  産業危機と成長鈍化は庶民の生活に直撃弾となっている。9月の失業率は前年同月比0.4ポイント高まった3.6%だった。特に青年失業率は9.4%と、1年で1.5ポイント上昇した。家計の負債は1257兆ウォンを超え、過去最高を更新している。

  専門家らは格別の措置を要求している。宋丙洛(ソン・ビョンナク)ソウル大教授は「グローバル時代は巨大企業間の競争時代」とし「大企業への規制を大幅に緩和し、サムスン電子・現代車のような企業を増やさなければいけない」と述べた。韓国開発研究院(KDI)のキム・ソンテ研究委員は「『このままだと危ない』と言いながらも誰も動かないのが問題」とし「政府が構造改革の土台を築き、企業は体質の改善を進めて、大韓民国の経済をリセット(初期化)しなければいけない」と強調した。
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