「外交失敗」が足かせとなった韓国経済(1)

「外交失敗」が足かせとなった韓国経済(1)

2015年05月20日10時57分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  外交の失敗が経済に負担を与えていると指摘されている。米国、日本、中国など強大国の間で戦略的な重心なく右往左往したため、経済までが打撃を受けているという診断だ。

  中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)参加と米国の高高度ミサイル防衛体系(THAAD)導入をめぐり血盟の韓米関係に亀裂の兆しが表れた後、韓国は米国の為替レート牽制を受けている。歴史問題で数年間にわたり冷え込んでいる韓日関係は対日輸出と日本人観光客の急減につながった。

  朴槿恵(パク・クネ)政権に入ってから韓国ウォンは「独歩高」基調を見せている。日本円に対しては最近1年間に16%ほど値上がりし、ユーロと比較しても13%ほど上昇した。米ドルとの相対的価値を比較すると、その差は克明だ。日本円の価値は過去3年間、対ドルで51.1%下落した半面、韓国ウォンは7%ほど上がった。それだけ海外市場で韓国の価格競争力が落ちたということだ。

  輸出戦線は非常事態を迎えた。現代自動車は今年1-3月期、為替レートの変動で3500億ウォン(約380億円)ほど差損が生じた。しかし当局からは「口先介入」も出てこない。「スムージングオペレーション(為替レート微細調整)」という特有の修辞も消えて久しい。ある金融機関の最高経営責任者は「今の政府は為替レート政策に関心があるのか分からない」と皮肉った。政府がウォン高に悩んでいる原因には外交の失敗を挙げた。滑らかでない米国との外交関係が為替政策の融通性を制約しているということだ。

  こうした状況はあちこちで確認されている。政府関係者は「米財務省が年初、韓国政府に『市場介入をするな』という非公式警告をした」と伝えた。

  ◆露骨な円安政策に目を閉じる米国…韓国には「市場介入するな」警告

  「韓国はウォン・ドル為替レートよりウォン・円為替レートのために企業輸出競争力が落ち、悩んでいる」と釈明したが、むしろ「それで韓国は為替市場に介入しているのか」という声を聞くことになったという。露骨な円安政策にもかかわらず米国から特に指摘を受けない日本とは対照的だ。「韓米同盟関係は光が漏れる隙間もない歴代最高」という尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の評価とも距離がある。

  もちろん外交だけのせいにすることはできない。持続的な経常黒字などウォン高の要因はいくつかある。しかし外交戦略に対する経済界の視線はよくない。証券会社リサーチセンターの関係者は「為替レートは結局、外交力の産物ではないだろうか」とし「過去の政権の為替レート管理に対して言葉が少なかった米国の態度がこのように変わったのは、相手の内心を十分に把握できなかった外交の失策としか考えられない」と述べた。

「外交失敗」が足かせとなった韓国経済(2)
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