韓国でプロ野球選手が“華麗な奴隷”である理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.24 15:16
先週のプロ野球は崔熙燮(チェ・ヒソプ、33、起亜タイガーズ)の問題で騒がしかった。米メジャーでプレーした大砲・崔熙燮はチームを離れたいと主張して10日間潜伏し、起亜はネクセンを相手に崔熙燮のトレードを進めたが、実現しなかった。両チーム間の交渉が決裂し、選手には他の方法がなかった。崔熙燮は18日、起亜球団と選手団に謝罪してチームに戻った。謝罪しなければ野球をやめるしかなかった。憲法で保障された「職業選択の自由」が崔熙燮にはないからだ。
大韓民国で‘職業人’としてのプロ野球選手は弱者だ。崔熙燮の潜伏が長引くと、起亜は2つの圧力カードを取り出した。任意脱退選手または制限選手として公示すると主張した。選手にプレーする意志が見られない場合、球団は任意脱退選手公示を韓国野球委員会(KBO)に要請できる。任意脱退選手になれば、国内の他のチームではプレーできない。元所属チームに戻るには少なくとも1年が必要だ。起亜が崔熙燮を任意脱退処理したとすれば、崔熙燮は月給を一銭も受けられず、今季を棒に振るところだった。