映画『日本沈没』…その人気の理由が残念

映画『日本沈没』…その人気の理由が残念

2006年09月07日14時02分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  草彅剛(チョナンカン、32)をご存知ですか。

  日本の人気男性グループSMAPのメンバーであると同時に俳優、MCなど多方面で活動して韓国にもファンが多くいます。日本で、韓国語で番組進行や韓国語教材も出版した親韓派の芸能人です。

  彼が出演した映画2編が最近同時に公開されました。韓国映画『天下壮士マドンナ』(原題)では女性になりたい男子高校生トング(リュ・ドクファン)が片思いする日本語の先生として、また日本映画『日本沈没』では日本を沈没の危機から救うために渾身の力を尽くす潜水艇操縦士小野寺役で出演しています。しかし彼の所属事務所で「『日本沈没』にはチョナンカンという名前を書かないでくれ」と特別に要請したおかげで同じ俳優が『天下壮士…』ではチョナンカンになり『日本沈没』では草彅剛になる珍しいことが起こりました。

  俳優の名前だけが二重的なのではありません。ある見方をすれば『日本沈没』という映画自体がそうです。先月31日公開され、第1週末興行ランキングで『グエムル』を押して1位に上がりました。公開直後、4日間の観客数は48万人で、アニメーションではない日本実写映画の中では歴代最高の成績になりました。20億円という莫大な製作コストを投入、派手な見どころを自慢しているようですが、国内でこれ程によくできているとは誰も知りませんでした。

  興行要因のうち外せないのが、反日情緒です。テーマそのまま日本が沈んだらと思う妙な想像力が観客の好奇心を刺激したのです。映画会社もこれをマーケティングに積極的に活用しました。公開直前に実施したアンケート調査で国内ネチズンの半分以上(55%)が「日本が沈んでも助けてあげない」と答えていました。

  しかし映画を見た方は分かるでしょうが『日本沈没』は決して反日情緒を満足させてはくれません。日本の自衛隊が先端装備を派手にお披露目するシーンなどはなんとなく拒否感を覚えますが。

  『日本沈没』の成功で、国内映画館で日本映画の底辺が広くなるでしょうか。これまでの雰囲気からは少々懐疑的です。今年に入って20編の日本映画が公開されましたが、相当数は観客数10万人も超すことができませんでした。その中には『日本沈没』より面白さや作品性でもっと良い評価を受けた映画もあります。そのため『日本沈没』の成功を映画社の理解と国内観客の反日情緒が絶妙にかみ合ってできた「突然変異」と見るも見方もあります。

  反日だとか反韓だからとかいう政治性の濃い映画より『ラブレター』のように真率な、人々の話を描いた日本映画が国内でまた人気を集める日を待っています。
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