【中央時評】光化門抗争、光化門精神、光化門交響楽=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.16 11:52
10月24日付の報道は87年6月民主化抗争当時の天主教の正義の実現全国司祭団の朴鍾哲(パク・ジョンチョル)拷問致死隠蔽工作事件の暴露(5月18日)に肩を並べる反論不能の切り札だった。上層カルテルはひび割れたが市民はむしろ組織的に-民主化以降最大の市民組織である「朴槿恵(パク・クネ)政権退陣非常国民行動」を11月9日に建設-広場に集結した。政経癒着中断の流れ、全国経済人連合の瓦解、保守政党の分裂、検察の部分的在り方回復、一部言論の転換を含み、上層カルテルは次第に弛緩しているがあまりにも強固な既得利益構造であるため市民社会と国家公共性の全面回復による根本改革は必須だ。
最後は哲学的問題だ。これが最も重要で、これこそが哲学不在・価値不在の韓国社会に投げかける光化門の大合唱、光化門の大ハーモニーの最大の響きだ。韓国社会は民主共和国に相応しい人間学と哲学を構築できなかった。哲学は個人の内面思想の表出ではなく人間と社会と世界現実に対する理性的応答でなければならない。階層・理念・男女・世代・地域を越えて私的個人を越える公的市民としての参加を通じて全国広場は人間と共同体が追求しなければならない時代精神と価値を創り出している。カントの言う「公的理性」の状況であり、ヘーゲルが言う人間と世界が出会う「具体的普遍」であり、咸錫憲(ハン・ソクホン)が言う「公的・私的人生の統合」の地平だ。