【時論】平壌のトランプタワーも夢ではない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.16 11:42
故金大中(キム・デジュン)元大統領から直接聞いた話だ。2000年6月に平壌(ピョンヤン)で開かれた最初の南北首脳会談で金正日(キム・ジョンイル)総書記が金大中大統領にこういう話をしたという。「父の金日成(キム・イルソン)主席は中国はポケットを2つ持っているから常に気をつけるように言った。私の考えは違う。中国のポケットは2つでなく10個はある。統一しても在韓米軍は維持しなければいけないという金大統領の言葉に同意する」。
韓国戦争(朝鮮戦争)で中国は北朝鮮を支援して米国と戦った。それでも金日成主席は中国を警戒しろという遺訓を残した。その遺訓は3代目まで継承されている。孫の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は2011年末の執権以降、一度も中国を訪問していない。中国の最高指導者を平壌に招待したこともない。昨年、金正恩委員長は習近平主席の親書を持って訪問した特使にも会わなかった。米国と手を握って北朝鮮に圧力を加える中国に対する北朝鮮の反感は想像以上だ。