<Mr.ミリタリー>「北政権、核兵器を使用すれば人類の歴史から消滅」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.16 14:13
最近、北朝鮮の相次ぐ新種弾道ミサイルと長距離誘導放射砲(多連装砲)発射で韓国社会は2010年の雰囲気に戻った。迎撃が難しい北朝鮮のミサイルに核の脅威まで存在するからだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は沈黙し、軍当局の言葉もない。北朝鮮は青瓦台を「怖じ気づいた犬」という表現で嘲弄している。北朝鮮外務省局長が11日、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官を「鄭景斗のようなおかしな者」として韓国全体を卑下しても国防部は冒とくと感じていないのが残念な現実だ。同盟国の米国のトランプ大統領も背を向けた。こうした中、軍では哨兵が勤務時間に酒宴をしたことを隠し、夜間の挙動不審者を逃した後、虚偽報告するなど弛緩が目立っている。頼れるところがなく戸惑う国民は不安感と敗北意識に包まれている。
ところがため息ばかりついて休んでいる時ではない。北朝鮮の脅威が強まり、韓国軍は紀綱が乱れているのが事実だが、大多数の軍人と戦闘力は問題がない。「撃つかどうかを尋ねず先に措置、後で報告」指針も野戦で依然として作動している。北朝鮮のミサイルと放射砲をすべて迎撃できないとしても恐れる理由はない。どの先進国も飛んでくる弾道ミサイルの完全迎撃は不可能だ。それで初期の被害を甘受して敵のミサイルを速かに除去する作戦計画を持つ。韓米軍も同じだ。北朝鮮もミサイルと放射砲で首都圏民間地域を持続的に打撃するのには制限がある。民間地域の攻撃は初期の恐怖心を誘発するが、軍事的な効果は少なく国際的な非難を浴びるからだ。