ピューリッツァ賞2冠韓国人「訪朝ビザ拒絶4回…それでも取材に行きたい」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.22 13:25
ニューヨーク大学を卒業しニューヨークタイムズにインターンとして入り4カ月で最年少正式カメラマンになった彼の人生哲学は、「自分自身をだまさなかった」だった。「2001年12月でした。ロンドンとウズベキスタン、タジキスタンを経て9日かけてアフガニスタンに入るのに、何を間違って食べたのか吐き続け何も食べられないままアフガニスタンに到着しました。完全脱力状態で到着したが、タイムマシンに乗って100年前に戻った感じを受けました。その時、その日の夜の記憶がいまでもきのうのことのように生々しいです」。
イ氏はアフガンの戦場を4カ月にわたり取材し送稿した企画物で翌年同僚3人とともにピューリッツァ賞企画報道写真賞を受けた。
苦難の現場で発見する美しく人間的な場面はいつも彼の胸を弾ませた。北朝鮮の実状をカメラに収めるため4回もビザを申請して拒否されたという彼は、「北朝鮮政権の下で生きる人たちの実状を取材することは容易でないが、必ず一度は生き生きとした現場をカメラに収めたい」と話した。