【コラム】中国はなぜ文在寅大統領を冷遇したのか(1)

【コラム】中国はなぜ文在寅大統領を冷遇したのか(1)

2017年12月18日10時23分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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【コラム】中国はなぜ文在寅大統領を冷遇したのか
  中国は規模は大きくなったが、大人になるにはまだ多くの時間がかかるようだ。外国の首脳を呼んでおいて一人で食事をさせ、随行記者を殴り倒すというのは、文明国家の常識を裏切る行為だ。文在寅大統領は15日、北京大での演説で「中国と韓国は近代史の苦難を共に経験して克服した同志」と葛藤が解消したかのように述べた。しかし傷ついた国民は違う。さんざん屈辱と苦痛を与えた後に高高度防衛ミサイル(THAAD)報復を緩和し、平昌(ピョンチャン)に観光客を送るという態度には、「我々を属国と考えているのか」という怒りがこみ上げるしかない。

  45年前の1972年2月、反共主義者のリチャード・ニクソン米大統領が共産中国を訪問し、「世界を変えた一週間(A week that changed the world)」を送った時のことだ。ニクソン大統領に随行した米国の記者らが田舎に行き、下級役人にニクソン大統領の訪中に対する考えを尋ねた。あきれることに「米国が中国に投降して毛沢東主席と共に世界革命をしようというのは良いことだ」という言葉が出てきた。普段から受けている教育の通りに話したのだ。そのまま伝えれば大変なことになると判断した通訳はこの部分を故意に省いた。これに関する報告を受けた周恩来首相は「通訳しなかったのはよくやった」と評価した。

  ニクソン大統領が米中和解のために毛沢東に会いに来たが、中国政府は米国を敵と考える人民にそのまま知らせなかった。それで「ニクソン投降」というあきれるフェイクニュースに変えたのだ。「大統領冷遇」直後に中国の要人から聞いた秘史だ。当時は突然、米国大統領が訪問した状況であり、人民の混乱を防がなければいけないという事情もあった。ところが現在の韓中関係は完全に違う。両国国交正常化以降25年間、最高の経済パートナーであり戦略的協力パートナーシップ関係だ。ところがどうしてこういうことが生じたのだろうか。

  内部の事情をよく知る中国の要人から文大統領冷遇の理由を尋ねた。「THAAD問題で中国に軽率に振る舞った韓国をこらしめたと人民に宣伝するカードとして使った」という返答だった。韓国を「米国の手先」と非難してきたが、突然、国家主席が韓国大統領に会うという事実をそのまま知らせるのが難しかったということだ。彼は「45年前にニクソン大統領が投降しにきたと人民をだましたのと『大統領冷遇』の本質は同じ」と明快に整理した。

  結局、自国指導者の体面のために人民を仮想現実に閉じ込めておき、韓国の国家元首を侮辱したのだ。魯迅が『阿Q正伝』で中国の精神的成長をふさぐ慢性的後進性として指摘した精神勝利法を思い出す。今の中国人は負けても勝ったと絶えず自己催眠をかけた100年前の中国人といったい何が違うのか。人民の目と耳を隠して他国を無視することこそが、時代錯誤的な21世紀の精神勝利法ではないのか。こうした古い方式で自由貿易の守護者を自認しながら一帯一路を推進し、グローバルリーダーシップが認められると考えているのなら誤算だ。

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