北朝鮮の対南世論戦…昨年はSNSで1万4千件の書き込み流布
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.29 09:29
昨年北朝鮮の対南工作機関である偵察総局と統一戦線部がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じ韓国の総選挙と大統領選挙に介入したと国家情報院が明らかにした。国家情報院が28日に国会情報委員会委員長を務めるセヌリ党徐相箕(ソ・サンギ)議員に提出した「ツイッター上での北朝鮮の大統領選挙介入宣伝扇動実態資料」によると、北朝鮮は中国・瀋陽にある統一戦線部のサイバー拠点だけでSNSに1万4000件余りの掲示物を流布した。ツイッター(4400件余り)、ユーチューブ(4500件余り)、フェイスブック(3000件余り)などだけでなく、ヤフーのオンライン写真共有コミュニティのフリッカーにも写真2100件余りを上げたという。
国家情報院は、「昨年北朝鮮が『わが民族同士』などの公式ツイッターアカウント3件を活用して国論分裂をたくらむ各種デマを流布し韓国の総選挙・大統領選挙に積極的に介入した」とした。資料によると昨年北朝鮮は公式アカウントである「わが民族同士」(3439回)と「民族通信」(989回)、「朝鮮民主主義」(1262回)を通じて5690回にわたり反政府扇動とともに韓国内の対立を助長する内容を流布した。このうち「わが民族同士」では、「南朝鮮で李明博(イ・ミョンバク)逆徒の反民族的な独裁統治は絶対に繰り返してはならない」(昨年11月26日)として野党と野党候補を支持する書き込みが30件あったと国家情報院は指摘した。これに対し与党セヌリ党と朴槿恵(パク・クネ)候補を誹謗した書き込みは167件あったという。