ニューヨークの和食レストランは小さな「日本文化院」(2)
日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)の茂木友三郎会長は最近、公式の席上で「日本の食文化は食材と調理法にとどまるものではなく、器と色感、建築など日本の総合的な文化を反映している」とした上で「全世界の和食レストランは、外国人が多様な形で日本の食文化に接し、共有するための場所と時間を提供する、日本文化のショールームだ」と述べた。
日本食を海外に普及すると同時に農産物と水産物の輸出を促すのが同機構の目標だ。そうした機構の会長が、日本食の海外への普及は日本文化の普及にもつながるとコメントしたのは意味深長だ。同氏はしょう油などを主力製品とする食品メーカー・キッコーマン株式会社の会長でもある。