中国側の引き止めも牡丹峰楽団帰国…公演チケットは一時190万ウォンに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.14 10:12
「我々も残念だ」。12日午後6時ごろ、北朝鮮牡丹峰(モランボン)楽団の宿舎である北京民族ホテルで帰国の準備をしていた北朝鮮側関係者の言葉だ。中国政府機関の関係者は現場を見守りながら、「今回の公演はようやく訪れた機会だったのに非常に残念だ」と述べた。
牡丹峰楽団の北京公演が突然取り消しになった12日の一日を振り返ると、朝から宿舎の雰囲気はおかしかった。北京到着後2日間は特別な警備がなかったのとは違い、3日目のこの日は中国公安の関係者が並び、駐車場には中国高位層のものとみられる黒の官用車が多かった。朝から共産党対外連絡部をはじめとする中国側当局者がホテルで北側の幹部を説得していたということだ。
正午に玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長とともに軍服姿の女性団員14人が荷物を持って外に出てきた後、乗用車に分かれて乗り、宿舎を離れた。数人の国内外の記者が車で団員らを追った。公演予定時間(この日午後7時30分)までまだ時間があったからだ。50分ほど過ぎた後、団員らは首都国際空港に降り、対外連絡部の職員3、4人とともに出国場に入った。この日昼12時55分出発予定の高麗航空JS152便が待機していた。公演の進行に支障が生じたのは間違いなかった。しかし男性中心の功勲国家合唱団は午後2時ごろ、国家大劇院の南門を通じて公演会場に入場した。