韓国ガス公社、海外資源開発の狙いはずれる…今年3400億ウォンの赤字(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.19 13:06
#1=2009年12月18日、韓国ガス公社理事会はカナダのホーンリバーとウエストカットバンク地域の鉱区取得を決めた。2つの鉱区を一括で買収するのは経済的でないとの諮問士の勧告があったがカナダのエンカナが分離売却を拒否したため一括買収が決定された。総投資金額は27億8500万ドル。これまでホーンリバー鉱区に6億7700万ドル、ウエストカットバンクに2億5200万カナダドルが投入された。
#2=2010年、ガス公社はオーストラリアのGLNGプロジェクトにも参加した。オーストラリア・クイーンズランド州内陸に位置する石炭層のメタンガスを開発し、オーストラリア東部のカーティス島で液化天然ガス(LNG)に変換して輸出する事業だ。ガス公社はプロジェクト権益の15%を獲得し、2015年から20年間にわたり年間350万トン規模のLNGを輸入することで契約した。
これら事業は当時「エネルギー自立」を操り上げる模範事例として広報された。李明博(イ・ミョンバク)政権がエネルギー資源外交に注力している時でもあった。しかしこの数年でこれらはガス公社の悩みの種に転落した。鉱区を高値で取得したが、その直後に米国のシェールガス開発が本格化して鉱区価値が急落し、莫大な損失を負わせているためだ。