【中央時評】失われた1年、残り4年も失うのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.23 10:59
この1年間、所得主導成長の成績はみすぼらしい。美しかった政治スローガンは経済現場で変質して久しい。「人が先だ」は「人が怖い」に変わった。60歳の定年まで解雇できないため最初から雇用を避けているのだ。「経済民主化」は反市場・反企業・親労組の象徴になった。雇用のための最低賃金引き上げ、正規職化、勤労時間の短縮などが生産コストを急騰させ、雇用を脅かしている。
過度な市場統制は市場の逆襲を呼ぶ。最近、近所のコンビニエンスストアに見慣れない従業員が登場した。韓国語が拙い、付近の大学の中国人留学生だ。最低賃金が上がると、経営者が人件費の負担と4大保険を避けて安い留学生を不法雇用したのだ。このように価格(賃金)に人為的に触れると需要(雇用)が歪んで二重の市場が生じる。韓国の大学生のアルバイトだけが消えることになった。